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GA4とGoogleタグマネージャー(GTM)の連携方法とは?から設定まで解説

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複雑なタグ設定は不要!複数のWeb広告流入を一元管理できる「アドエビス」とは?

Webサイトの効果的な分析を行うためには、Googleアナリティクス4(GA4)とGoogleタグマネージャー(GTM)の連携が重要です。一方で、「どのように連携すれば良いか分からない」「設定ミスが心配」という声も多く聞かれます。

本記事では、GA4とGoogleタグマネージャーの基礎知識や連携方法をまとめました。初期設定でよくある失敗例も紹介しますので、設定を成功させ計測を開始したい方は参考にしてください。

アドエビスで効果測定を確実に

GA4とGoogleタグマネージャーの連携では、設定ミスやデータの二重計測などのトラブルが発生する恐れがあるため、より確実な広告効果測定ツールの導入がおすすめです。

アドエビスは複雑なタグ設定が不要なので、設定ミスによるデータの取りこぼしや二重計測を防ぐことが可能です。さらに、正確なデータを最短40分で取得できるため、常に最新データをもとにマーケティング施策の改善を進められます。

導入後はサポートを受けられるので「設定ミスの不安から解放されたい」「正確に計測したい」という方は、まずは以下から資料をダウンロードしてください。

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1. Googleアナリティクス4(GA4)とは

Googleアナリティクス4(GA4)は、Googleが提供するアクセス解析ツール「Google アナリティクス」の最新バージョンです。「流入経路はどこか」「どのページをどれくらい見ているか」「最終的に購入や問い合わせに至ったか」などを分析します。

GA4(Googleアナリティクス4)でわかること

GA4で取得したデータをもとに、ページレイアウトの変更や商品ページの調整といった改善を図ることが可能です。

GA4の導入には、Webサイトやアプリの分析において複数のメリットがあります。

【GA4の導入メリット】

  • Webとアプリのデータを横断的に計測できる
  • ユーザー行動をイベントベースで柔軟に設計・分析できる 
  • 機械学習モデルによる予測指標を活用できる
  • 無料でBigQueryと連携し、SQLを用いた高度な分析を行える
    • ただしSQLの知識が必要

一方で、GA4の導入には以下のデメリットも存在します。

【GA4の導入デメリット】

  • 過去のUAデータとは計測方法が異なるため、単純な数値比較ができない
  • 年単位の長期間の分析が難しい
    ※ イベントデータの保持期間が標準プロパティでは、最大14ヵ月に制限されるため
  • 新しい機能の追加や仕様変更が発生する可能性があり、学習コストがかかる

GA4の導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを総合的に理解した上で進めましょう。

2. Googleタグマネージャー(GTM)とは

Googleタグマネージャー(GTM)は、WebサイトやWeb広告、モバイルアプリに設置するさまざまな計測ツールやWeb広告の「タグ」をまとめて管理できる無料ツールです。

Googleタグマネージャー自体に分析機能はありません。GA4と連携することで、「どのボタンがクリックされたか」「どのページが多く見られているか」といった訪問者の行動やページの閲覧状況をGA4で分析できます。

Googleタグマネージャーを使用するメリットは、初回に専用のタグをWebサイトへ設置すれば、以降はWebサイトのHTMLを編集することなく、タグの設定や管理が可能な点です。

Googleタグマネージャー(GTM)でできること

【GTMでできること】

  • 管理画面からタグの追加・変更・削除
  • プレビュー機能で公開前に動作確認
  • 複数の計測タグや広告タグの一元管理

その結果、専門的な知識がなくても効率的にタグを管理し、不具合を未然に防げます。

ただし、各ツールで使用するIDの種類が以下のように異なるため注意が必要です。

  • Googleタグ配信時:「タグID」GTM-XXXXXX、G-XXXXXX(Googleタグ用)
  • GA4イベント配信時:「測定ID」G-XXXXXXXXXX(GA4プロパティのWebストリームID)
  • Google広告コンバージョントラッキング時:「コンバージョンID」AW-123456789(Google広告のConversion ID)

名称が似ており同一の場合もあるため、設定時には各ツールの正確なIDを確認した上で設定を進めましょう。

2-1. GA4とGoogleタグマネージャーの違い

GA4とGoogleタグマネージャーには以下の違いがあります。

ツール 役割 主な機能
GA4 アクセス解析
  • ユーザーの行動や属性を分析できる(Webサイトのアクセス数やページの表示回数)
  • 専用のタグをHTMLに記述する必要がある
Googleタグマネージャー タグ管理
  • Webサイトに設置するタグを一括管理できる
  • GA4の測定タグ、イベント、Google広告のタグなどを1つのツールで管理可能

またGA4には「拡張計測機能」があり、スクロールや離脱クリックなどのイベントも計測可能です

3. GA4とGoogleタグマネージャーを連携する方法

ここからは、GA4の計測タグをGoogleタグマネージャーを使ってWebサイトに設置・管理する方法を紹介します。

2023年9月上旬より、Googleタグマネージャー内の「GA4設定タグ」は「Googleタグ」に変更されました。現在はGA4、Google広告ともにGoogleタグを使用して計測を行います。

GA4の計測タグをGoogleタグマネージャーに設定する前に、GA4側で設定を行います。では、設定方法を見ていきましょう。※ 2025年7月現在の情報です。

3-1. GA4でプロパティを作成する

GA4の管理画面を開きます。以下のように、画面左下に歯車アイコンをクリックして設定画面を表示し、「作成」ボタンから「プロパティ」を選択してください。

GA4でプロパティを作成(「作成」ボタンから「プロパティ」を選択)

プロパティ名には、Webサイト名などの任意の文字を入力します。レポートのタイムゾーンを「日本」、通貨を「日本円(JPY)」に設定し、「次へ」ボタンをクリックしましょう。

GA4でプロパティを作成(レポートのタイムゾーンを「日本」、通貨を「日本円(JPY)」に設定)

次に「ビジネスの説明」にて該当する情報を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

GA4でプロパティを作成(「ビジネスの説明」にて該当する情報を入力)

以下のビジネス目標を選択するため、該当の項目にチェックをつけ、「作成」ボタンを押してください。

GA4でプロパティを作成(ビジネス目標を選択)

次に表示される「データ収集を開始する」画面では、計測対象のプラットフォームを選択します。以下から適した項目を選び、「作成」をクリックしてください。

  • Webサイトを計測する場合:ウェブ
  • アプリを計測する場合:Androidアプリ(または、iOSアプリ)
GA4でプロパティを作成(「データ収集を開始する」画面)

次に表示される「データストリームの設定」画面で、「ウェブサイトのURL」と「ストリーム名」を入力しましょう。なお、データストリームとは、Googleアナリティクスがデータを分析する際の情報源を指します。

右下の「拡張計測機能」のチェックボックスがオンになっていることを確認し、右上の「作成して続行」ボタンをクリックします。

GA4でプロパティを作成(「拡張計測機能」のチェックボックスがオンになっていることを確認)

ここで「Google タグの設定」を選択するページが表示されますが、閉じても問題ありません。次に「ウェブ ストリームの詳細」画面が表示されるので、右上「測定ID」欄にある「G-」から始まる英数字を控えておきましょう。

「ウェブ ストリームの詳細」画面

測定IDは、次項で行う「Googleタグマネージャーの設定」で使用します。

3-2. Googleタグマネージャーで初期設定を行う

ここから、Googleタグマネージャーで初期設定を行います。まずは複数のタグを管理するためのコンテナを作成します。コンテナとは、Webサイトやアプリのタグ設定を管理するまとまりのことです。

タグマネージャーのトップページ右上にある「アカウントを作成」をクリックしてください。

Googleタグマネージャー初期設定(「アカウントを作成」)

次に「アカウント名」を入力し「国」を選択します。コンテナ名は、WebサイトのURLやアプリ、プロジェクト名(Webサイトやアプリの名前)などを入力しましょう。

ターゲットプラットフォームは、該当する項目を選択してください。

Googleタグマネージャー初期設定(「アカウント名」を入力し「国」を選択)

「作成」ボタンをクリックすると「Google タグ マネージャー利用規約」が表示されるので、右上「はい」をクリックして同意します。その後、コンテナが作成され以下の「コード」が発行されます。

Googleタグマネージャー初期設定(コンテナ作成・「コード」発行)

表示されたそれぞれのコードを、計測したいWebサイトの指定の場所へ貼りつけましょう。

次はタグマネージャーの管理画面で「新しいタグを追加」からタグの設定へと進みます。

Googleタグマネージャー初期設定(タグの設定)

以下の「タグの設定」セクションで「タグタイプを選択して設定を開始」をクリックしてください。

Googleタグマネージャー初期設定(「タグタイプを選択して設定を開始」)

「タグタイプを選択」で 「Google タグ」をクリックします。

Googleタグマネージャー初期設定(タグタイプ「Google タグ」)

「タグ ID」は、先ほどGA4で控えた測定ID(例:G-XXXXXXX)を入力します。「トリガー」は「Initialization - All Pages(初期化)」を選択してください。なお、GA4における「トリガー」とは、特定の条件が満たされたときに、イベント計測の指示などの設定されたタグを動作させるための条件設定のことです。

Googleタグマネージャー初期設定(「タグ ID」「トリガー」を入力)

なお、「Initialization – All Pages(初期化タイプ)」は、ページが読み込まれたときに最も早く発動するトリガーです。計測漏れを防ぐため必ずこちらを使いましょう。

最後に「保存」をクリックすると、GA4とGoogleタグマネージャーの連携が完了し、計測がスタートします。

3-3. 【補足】GA4で設定しておくべき2つの項目

GA4では、デフォルトでデータの保持期間が2ヵ月間に設定されているため、そのままでは、3ヵ月以上前のデータをデータ探索で分析できません。

GA4の管理画面で保持期間を14ヵ月に変更できますので、変更方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

⇒ GA4のデータ保持期間を徹底解説!保持期間を14ヶ月以上に延長する方法は?

さらに、正確な訪問者数を把握するため、社内からのアクセスを計測対象から除く設定をしておきましょう。具体的な設定手順については、以下の記事を参考にしてください。

⇒ 【徹底解説】UAからGA4(Googleアナリティクス4)への移行方法と注意点

4. GA4の「イベントタグ」をGoogleタグマネージャーに設定する方法

ここではGA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定する手順を確認していきましょう。例として「button_click(ボタンがクリックされた際に、GA4で計測できるタグ)」を設定します。

4-1. トリガーを設定する

「button_click」を測定するためには、トリガーとして登録する必要があります。まずは、ワークスペース画面にて変数を選択し「設定」をクリックしてください。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(トリガーを設定)

組み込み変数の設定にて「Click Classes」にチェックを入れたあと、画面を閉じます。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(組み込み変数の設定)

次に、ワークスペース画面でトリガーを選択し「新規」をクリックしてください。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(ワークスペース画面)

以下の画面で、トリガーの設定をクリックしましょう。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(トリガーの設定画面)

「トリガーのタイプを選択」から「すべての要素」をクリックします。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(「トリガーのタイプを選択」)

ここで、トリガーの設定画面が開いたら、「このトリガーの発生場所」にある「一部のクリック」にチェックを入れてください。

以下のように表示されたら、「Click Classes」「等しい」「button_click」の順に設定し、「保存」をクリックし名前を設定します。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(名前を設定)

4-2. イベントタグを設定する

続いてイベントタグの設定を行いましょう。先ほど設定したトリガーが発生した際に、クリックイベントとしてGA4に連携させるために行います。

まずはタグを選択し、「新規」ボタンをクリックしてください。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(イベントタグを設定)

「タグタイプを選択して設定を開始」をクリックします。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(「タグタイプを選択して設定を開始」)

「タグタイプを選択」では、「Googleアナリティクス」をクリックします。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(タグタイプ選択画面)

続いて、「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択してください。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択)

設定画面が表示されるので、以下の2点を入力しましょう。

  • 測定IDGA4からコピーした測定ID(例:G-XXXXXXX)
  • 入力イベント名:任意の文字(例:○○_clickなど、計測したいイベントが分かる名称)

その後、「トリガーを選択してこのタグを配信」をクリックします。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(設定画面)

以下で、先ほど作成したトリガーを選択しましょう。今回は「button_click」を選択します。

GA4のイベントタグを、Googleタグマネージャーに設定(トリガーを選択)

最後に、保存ボタンを押して完了です。

GA4のイベントについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

⇒ 【最新】GA4のイベント設定方法とUAとの違いや確認方法を解説

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5. Googleタグマネージャーの初期設定でよくある2つの失敗

ここで、Googleタグマネージャーの初期設定でよくある失敗について紹介します。

Googleタグマネージャーの初期設定でよくある失敗

それぞれ見ていきましょう。

5-1. データの二重計測に気づかない

Googleタグマネージャーの初期設定では、タグの二重設置によりデータの重複が発生する場合があります。過去にGA4へ設置したHTMLタグを削除せず、Googleタグマネージャーにタグを設置していることが、主な原因です。結果として、1人の訪問者がWebサイトを訪問しても、2人分の訪問としてカウントされます。

すでに設置しているタグのデータをGoogleタグマネージャーで管理する場合は、先に設置したタグの削除が必要です。ただし、削除後に移行が失敗した場合は、データの測定ができないため、バックアップをとってから行いましょう。

5-2. 公開漏れや設定ミスによって測定されていない

公開漏れや設定ミスによって測定が正しくされないことも、よくある失敗のひとつです。Googleタグマネージャーは、設定を変更しても公開しなければWebサイトに反映されません。プレビューで正常に動作していても計測されないため、注意が必要です。

また、複数のWebサイトを運営している場合、設置先を間違えることで計測されないこともあります。例えば、ECサイトの購入完了ページ用のコンバージョンタグを、企業の公式サイトに設定してしまうケースです。

設定ミスを防ぐため、変更後はGoogleアナリティクスなどのダッシュボードでデータが正しく取得できているか確認しましょう。複数のコンテナを管理している場合は、作業前にコンテナ名を確認してから設定を行うのがおすすめです。

6. アドエビスなら誰でも分析が正確に行える

GoogleタグマネージャーとGA4の連携によって、タグの設置・管理が一括で行えます。

しかし、GA4では、タグやトリガーの設定ミスが発生しやすく、コンバージョン計測が思うように進まない場合があります。さらに、広告効果の詳細な分析や、複数の流入経路をまたいだ顧客行動の把握が難しい点も課題の1つです。

これらの課題を解決するためには、広告効果測定ツール「アドエビス」の活用がおすすめです。

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アドエビスは、1つの専用タグをサイト全体に設置するだけで、広告流入やコンバージョン、ユーザー行動を計測できます。また、広告ごとのURLパラメータの自動生成や後から設計ルールを変更できるなど、設定ミスによる計測不備を防ぐことができます。

また、アドエビスの管理画面はシンプルなため、専門知識がなくても簡単に施策の最新状況を把握できます。専門スタッフが導入後の初期設定から活用までを手厚くサポートする(※)ため、設定ミスに悩む心配もありません。
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