GA4のセッション数とは?定義・確認方法・増やし方まで徹底解説
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Googleアナリティクス(GA4)のセッション数とは、ユーザーが特定の期間内にWebサイトを訪問(またはアプリを開く)してから離脱するまでに行う、一連の行動を計測した数値のことです。
本記事では、GA4のセッション数の基礎知識から改善施策まで初心者に向けて解説します。「セッション数についての知識を深めたい」「セッション数を増やしたい」とお考えの方は、参考にしてください。
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-
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目次
1. GA4のセッション数とは
Googleアナリティクス(GA4)では、特定の期間内に、ユーザーがWebサイトを訪問(またはアプリを開く)してから離脱するまでに行う一連の行動を「セッション」、それを計測した数値を「セッション数」といいます。
例えば、あるユーザーがWebサイトのトップページを訪れ、その後、商品ページを閲覧しWebサイトを離れた場合のセッション数は「1」です。

上記のように、同一サイト内の複数ページを閲覧しても、セッション数は「1」とカウントされます。
セッション数は、Webサイトの集客状況を把握するための基本的な指標です。広告キャンペーンの反応や新しいコンテンツの集客効果を確認したり、流入経路チャネルごとの成果を比較したりする際に役立ちます。集客改善の優先順位を考える上でも、欠かせないデータです。
2. GA4のセッション数と他の指標の違い
GA4のセッション数と混同されやすい代表的な指標として、以下の3つが挙げられます。

いずれもGA4でよく使われる指標ですが、それぞれ意味や用途が異なります。では、各指標の違いについて解説します。
2-1. ページビュー数との違い
「ページビュー数(PV数)」はWebページやアプリが表示された回数を示す指標です。GA4では、Webページのページビューとアプリのスクリーンビューをあわせて、「ページビュー数」として集計されます。
セッション数は、一定期間内のページ閲覧やクリックなどの一連のユーザー行動を、まとめてカウントする指標です。それに対してページビュー数は累計数を計測するので、同一ユーザーによって特定のページが繰り返し表示された場合は、都度カウントされます。
【ページビュー数の計測例】
▼状況
- あるユーザーがWebサイトを訪問し、「トップページ」「サービス紹介」「問い合わせ」の3ページを閲覧後に離脱した
▼計測結果
- ページビュー数は3回、セッション数は1回
このように、ページ単位の閲覧状況を知りたい場合はページビュー数、訪問回数を把握したい場合はセッション数を確認するとよいでしょう。
2-2. アクティブユーザー数との違い
アクティブユーザー数とは、指定した期間内にWebサイトやアプリを利用したユーザーの数を示す指標です。
一方、セッション数は、同じユーザーから複数回の訪問があれば、その分だけセッション数が増加します。ですが、アクティブユーザー数は、同一期間内であれば同じユーザーが何度訪問しても重複してカウントされません。
【アクティブユーザー数の計測例】
▼状況
- あるユーザーがWebサイトにアクセスし、いったん離脱
- 同日に、再びWebサイトを訪れた
▼計測結果
- アクティブユーザー数は1回、セッション数は2回
GA4でアクティブユーザーとしてカウントされる具体的な条件は、以下のとおりです。
計測されるパターン | 具体的な条件 |
---|---|
「エンゲージメントのあったセッション」が発生した場合 |
「エンゲージメントのあるセッション」に該当するケース
|
特定のイベント・パラメータが収集された場合 |
該当するイベント・パラメータ
※ user_engagementイベントが1秒以内に検出された場合も、アクティブユーザーとして認識される |
Googleアカウントにログインしていない状態で、別のブラウザやデバイスを使用した場合、CookieやデバイスIDが変わると、同じユーザーでも別のアクティブユーザーとしてカウントされる可能性があります。
GA4のアクティブユーザーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
⇒ GA4のアクティブユーザー数とは?定義から効果的な分析方法まで解説
2-3. ランディングページ別のセッション数との違い
GA4には「ランディングページ別のセッション数」という指標もあります。通常のセッション数が、Webサイト全体の訪問回数を指すのに対し、ランディングページ別のセッション数は、セッションが開始されたページごとの訪問回数を指します。
【ランディングページ別のセッション数の計測例】
▼状況
- あるユーザーが、検索結果から「商品ページA」にアクセスし離脱
- その後、「商品ページB」にアクセスした場合
▼計測結果
- 商品ページAと商品ページBそれぞれ1回ずつ(合計2回)カウントされる
※ 同一セッション内における再訪ではランディングページは最初にアクセスしたページのみカウントされる
ランディングページ別のセッション数を確認すると、「そのページがどれくらいユーザーから関心を持たれているか」「どのページがよく見られているか」を把握することが可能です。
なお、GA4では「ランディング ページ+クエリ文字列」というレポートの分析軸(ディメンション)を使うと、ユーザーが最初に訪問したページ別にセッション数をチェックできます。クエリ文字列とは、サーバーに情報を送るためにURLの末尾につけ足す文字列のことで、Web広告経由かメール経由かなどの流入経路を区別するものです。
以下の記事でGA4でランディングページ別の分析方法を紹介していますので、こちらも参考にしてください。
⇒ GA4でランディングページ別に分析する方法とは?3つの方法を解説
3. GA4におけるセッションの計測ルール
GA4がセッションを計測する際のルールは、以下のとおりです。
計測のタイミング | 具体的な条件 |
---|---|
開始 |
以下のいずれかに当てはまるとき
|
終了 |
30分間ユーザーの操作がなかったとき |
セッションが開始されると、自動的にsession_startイベントが発生し、以下の2つが生成されます。
- セッションID(ga_session_id)
- セッション番号(ga_session_number)
GA4では、ユーザーがページを開いたまま30分以上操作がない状態が続くと、セッションは自動的に終了します。その後、ユーザーが再度ページ表示やクリックなどの操作を行うと、新たなセッションとしてカウントされます。
例えば、ユーザーが商品ページAを開いてから操作を行わずに30分経過し、その後に再びページを読み込んだ場合は、以下のようにセッションが計測されます。
- ページAを開いた時点で1セッション開始
- 30分間操作がなかったため、1セッション終了(ページは開いたまま)
- その後に再度ページが表示された時点で新たに1セッション開始
→ 合計2セッションとして記録される
なお、GA4ではセッションのタイムアウト時間を初期設定の30分から、5分〜7時間55分の範囲で5分刻みに変更可能です。セッションの継続時間には上限が設けられておりません。
4. GA4とUAのセッション数の測定ルールの違い
GA4とは、Googleアナリティクスの最新バージョンのアクセス解析ツールです。ユニバーサルアナリティクス(UA)は、GA4の旧バージョンで、2023年7月1日をもってGoogleのサポートが終了しています。
両者のセッション数の測定ルールには、以下の違いがあります。

セッション終了条件 | UA | GA4 |
---|---|---|
タイムアウト時間 | 30分間操作なしで終了 | |
日付変更時 | 日付が変わると終了 | 日付が変わっても継続 |
流入元の変更時 | 流入元が変わると終了 | 流入元が変わっても継続 |
GA4は、Webサイトとアプリのデータをまとめて分析し、ボタンのクリックやファイルのダウンロードなどユーザー行動を詳しく計測できます。以下の記事でGA4とUAの違いを詳しく説明していますので、こちらも参考にしてください。
4-1. 【参考】GA4のセッション数はUAに比べて少ない
GA4とUAではセッションが切れるタイミングの仕様が異なり、セッション数に差が生じます。そのため、GA4のセッション数はUAに比べて少ない傾向にあります。
GA4では、日付や流入元が変わっても、ユーザーの操作が継続していれば新しいセッションは開始されません。一方UAでは、セッション中に日付が変わったり、流入元が変わったりすると新しいセッションがスタートします。
例えば、ユーザーがWebサイトにアクセスし離脱した後、30分以内にSNS経由で再訪問した場合、UAのセッション数は2です。一方でGA4では、30分以内の再訪は異なる流入経路であっても、引き続き同じセッションとして処理されるため、セッション数は1にとどまります。
GA4の仕様は従来のUAと異なるため、「なかなか慣れない」「何を見ればいいかわからない」と感じている方が少なくありません。以下の記事では、GA4が使いにくいと感じる主な理由とその対処法を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
なお、GA4での分析が難しいと感じる場合は、「アドエビス」の活用がおすすめです。アドエビスは、誰にでも使いやすい管理画面で、施策の成果を正確かつ一元管理できるツールです。導入後は充実したサポート体制が整っており、初めての方でも安心して運用できますので、まずは下記より無料資料をダウンロードしてください。
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5. GA4でセッション数を確認する2つの方法
GA4セッション数を確認する方法は以下の2つです。

順番に確認していきましょう。※ 2025年7月現在の情報です。
5-1. 「集客状況」を確認する
GA4では、特定期間中の「サイト全体のセッション数」と、「流入チャネルごとのセッション数」を同時に確認できます。チャネルとは、検索エンジンやSNS、Web広告などユーザーがWebサイトに訪れるまでにたどった経路のことです。
「チャネル別のセッション数」を確認する際は、以下の左メニューから「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「トラフィック獲得」を選択します。

なお、GA4で確認できる主なチャネルの種類には以下があります。
チャネル名 | 意味 |
---|---|
Organic Search | 検索エンジンからの自然検索による流入 |
Referral | 他のWebサイトからのリンク経由による流入(検索・Web広告以外) |
Direct | URLの直接入力、ブックマーク・アプリ、または参照元が不明な流入など |
Paid Search | 検索連動型広告(リスティング広告)からの流入 |
Display | ディスプレイ広告(バナー広告など)からの流入 |
Organic Social | SNS上の広告以外の自然投稿からの流入 |
Paid Social | SNS広告からの流入 |
メールからの流入 |
例えば、SNSやWeb広告よりも検索エンジン(Organic Search)のセッション数が多い場合は、SEO(検索エンジン最適化)が効果を発揮したと考えられます。流入が多いページに対してコンテンツの改善を行えば、さらなる成果アップを目指すことが可能です。
GA4で流入元を確認する方法を詳しく知りたい場合は、以下の記事をご確認ください。
⇒ 【2025年最新】キャプチャ付きで解説!GA4で流入元を確認する方法
5-2. 「流入状況」を確認する
ここで、ランディングページごとのセッション数の確認する方法を見ていきましょう。左側にあるメニューの「レポート」>「ライフサイクル」>「エンゲージメント」>「ランディングページ」を選択すると、以下のように表示されます。

流入状況をページ単位で確認すると、ユーザーがどのコンテンツを起点にWebサイトへ訪れているのかを把握できます。
GA4でランディングページを分析する方法は、以下の記事を参考にしてください。
⇒ GA4でランディングページ別に分析する方法とは?3つの方法を解説
6. GA4でセッション数を分析する方法
次に、「セッションあたりのページビュー数」を確認する方法を紹介します。左側にあるメニューの「レポート」>「ユーザー属性」>「オーディエンス」を選択しましょう。

「セッションあたりのページビュー数」が多いほど、ユーザーが複数のページを閲覧している(=Webサイト内のコンテンツに興味を持っている)と判断できます。ユーザーの回遊率を高めたい場合は、記事内に関連ページへの内部リンクを設置したり、人気コンテンツを目立つ場所に配置したりする工夫が効果的です。
7. GA4のセッション数を増やす4つのコツ
ここで、GA4のセッション数を増やすコツを以下の4つを紹介します。

自社の状況に応じて適切な対策が異なります。各対策の特徴を理解した上で、自社にとって最適な方法を選びましょう。
7-1. SEOを実施する
SEO(検索エンジン最適化)は、GoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示を目指し、Webサイトへの訪問者数を増やす方法です。SEOは、主に内部施策と外部施策に分けられます。
内部施策とは、Webサイト内部の改善を行う対策です。例えば、内部リンク設計の見直しを行うと、検索エンジンやユーザーが必要な情報を探しやすくなります。
一方の外部施策とは、Webサイト外部からの評価を高める対策です。代表的な手法として、他のWebサイトにリンクを設置してもらう「被リンク」があります。権威性があり関連性の高いWebサイトからのリンクは、検索エンジンに「推薦されたコンテンツ」と認識されやすくなります。
SEOの強化によってドメイン全体の信頼性が高まれば、結果として検索順位の向上につながります。
7-2. Web広告を活用する
Web広告とは、Web上のメディアに掲載されるすべての広告のことです。検索結果やSNSなどさまざまな場所に表示し、ある程度ターゲットを絞って配信できるためセッション数を短期間で増やせる期待が持てます。
Web広告の代表的な種類として以下があります。
Web広告の種類 | 特徴 |
---|---|
リスティング広告 |
|
ディスプレイ広告 |
|
SNS広告 |
|
GA4でWeb広告を管理する際は注意が必要です。GA4はGoogle広告とは自動連携できますが、その他の媒体については手動でデータを確認する必要があり、横断的な分析の設定に手間がかかるためです。
複数のWeb広告を一元管理したい場合は、外部ツールの活用をおすすめします。広告効果測定ツール「アドエビス」は、媒体シンク機能により主要な広告媒体と自動連携が可能で、パラメータ発行からデータ取得まで自動で行えます。導入後のサポート体制も充実しているので、まずは以下から無料資料をダウンロードしてください。
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7-3. メールマガジンを配信する
メールマガジンの活用も、セッション数を増やすためには効果的です。定期的に情報を発信すれば、Webサイトへの再訪問を促せます。
メールマガジンの魅力は、送信者が誰に配信するかを厳選し、情報を手元へ直接届けられる点です。新商品情報や限定セール、業界の最新トレンドなど、ユーザーが関心を持つテーマや役立つ情報を届けると、メールをきっかけにWebサイトを訪れてもらえる可能性が高まります。
7-4. ターゲットに合わせてキーワード選定を行う
Web広告やSEOでセッション数を増やすには、キーワード選定が重要です。検索ボリュームや競合性だけでなく、ユーザーの検索意図やターゲット層への適合性も分析し、キーワードを選定することで、より多くのユーザーに情報を届けられます。
【ターゲットの設定例】
- 選定キーワード:「貯金 実家 暮らし」
- 月間平均検索ボリューム:1,600回
- 選定理由:具体的な悩みを表すキーワードで、コンバージョンにつながりやすい
- ターゲット設定:
- 20〜30代の実家暮らし
- 将来の一人暮らし・結婚資金を貯めたい
- 効率的な貯金方法を知りたい
選定したキーワードは、定期的に効果測定を行い、セッション数だけでなくコンバージョンにつながっているかを確認することが成果を上げるうえでは重要です。
クリック率やコンバージョン率などの指標を確認し、効果の低いキーワードは見直しを行いましょう。特にWeb広告の場合、成果の出ているキーワードに予算を集中させることで、広告費をむだなく活用できます。
8. 正確なセッション数の把握が「施策改善」の第一歩
GA4におけるセッション数は、Webサイトへの訪問数を示す基本的かつ重要な指標です。セッション数を把握することで、Webサイト全体の集客力や効果が出ている流入経路を可視化できます。
ただし、セッション数が増えていても、成果に結びついていないケースは少なくありません。現代のWebマーケティングでは、ユーザーが複数のWeb広告を経由してコンバージョンに至る行動が一般的です。そのため、単純な訪問数だけでは施策の貢献度を正確に評価できない場合があります。
特に複数媒体でWeb広告を運用している場合は注意が必要です。GA4はGoogle広告との自動連携は可能ですが、他の広告媒体については手動での作業が必要な場合が多く、媒体横断での分析の設定に手間がかかります。
さらに、クロスデバイス分析はUser-IDやGoogleログイン情報に依存するため、多くのサイトでは正確な追跡が困難です。加えて、Cookieの保持期間にも制限があるため、ユーザーの行動を正確に計測するのは、容易ではありません。
これらの理由から、正確な成果分析を行い施策改善につなげるには、より高度な分析ツールの導入が重要といえます。
8-1. Web広告の流入分析に特化した「アドエビス」
広告効果測定ツール「アドエビス」は、クリックベースの計測により、Web広告の流入元の分析に特化したツールです。GA4はGoogle広告のみ自動連携が可能ですが、アドエビスは媒体シンク機能により、Google広告以外の主要媒体(Google広告、Yahoo!広告、Meta広告(Facebook広告)、LINE広告、Microsoft広告)とも自動連携できます。
また、Cookie規制に対応した計測機能とAIを活用したクロスデバイス分析により、複雑な設定なしでユーザーの接触経路やWeb広告の貢献度を把握することも可能です。
シンプルな管理画面なので、マーケターのスキルにかかわらず分析ができる点も魅力です。初回接触からコンバージョンまでの経路を一画面で表示でき、キャンペーンやクリエイティブ、訴求軸ごとに成果を分析できます。
アドエビスを導入すれば、GA4単体では把握しにくい流入経路別の成果貢献を可視化し、施策の最適化とPDCAの高速化につなげられます。アドエビスの機能について詳しく知りたい方は、下記からサービス資料をダウンロードしてください。
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