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広告の効果とは?主な指標やプロモーション方法を紹介

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広告の効果とは?指標やプロモーション方法を紹介

広告運用において、適切な効果測定は欠かせません。しかし、現在は広告と接触するユーザーの行動が大きく変化しており、従来の基本指標だけを見ていても、広告投資に無駄が生じているケースが増えています。

本記事では、広告効果の基本から実践的な測定方法まで、以下の3つのポイントで解説します。

本記事のポイント
  • 広告効果の種類と広告の基本を理解する
  • 接触効果・心理効果・売上効果それぞれに適したプロモーション方法を知る
  • 基本の指標を超えた「真の広告の成果」を測定するための重要指標を習得する
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目次

1.広告効果とは

広告効果は、広告を出したことによってターゲットの認知・感情・行動がどのように変化したかを示す概念です。

単に「広告を出したかどうか」ではなく、出稿前後でどのような反応が生まれたのかを捉えることが重要です。

広告は出した瞬間に効果が出るわけではありません。多くの場合、知る → 興味を持つ → 行動するという段階を経て効果が現れます。

そのため、広告の効果を正しく判断するには、目的に応じた指標を設定し、それが実際に期待通りの効果を生んでいるかをデータに基づいて比較・検証することが欠かせません。

広告効果を測定・分析することは、今後どの広告施策に投資すべきか、どこを改善すべきかを判断するための重要なマーケティング活動です。

2.広告効果の種類と特徴

広告効果は、1つの指標だけで評価できるものではありません。一般的には、認知・理解・行動という流れに沿って、段階的に効果が現れます。

ここでは、広告活動において特に重要となる3つの効果について解説します。

2-1.接触効果

接触効果とは、広告を通じてターゲットと商材・企業との接点をつくる効果を指します。
これまで存在を知られていなかった商品やサービスでも、広告によって初めて「目に入る」「耳にする」状態が生まれます。

新商品や新サービスは、どれだけ価値が高くても、認知されなければ選択肢に入りません。
接触効果は、広告活動における最初の役割であり、「知ってもらう」ためのフェーズです。

この段階では、即時の購入や問い合わせが目的ではなく、認知度の向上や想起の増加を目的とすることが一般的です。

2-2.心理効果

心理効果とは、広告によって商材や企業に対する印象・理解・共感が形成される効果です。
単に名前を知るだけでなく、「どんな価値があるのか」「自分に合いそうか」といった感情的・認知的な変化が起こります。

商品の機能やメリット、導入後のイメージが具体的に伝わるほど、ターゲットの中で商材への理解が深まり、好意的な印象が蓄積されていきます。

心理効果は、購買行動の直前段階を支える重要なフェーズであり、ブランドイメージや信頼感の形成に大きく影響します。

2-3.売上効果

売上効果とは、広告をきっかけとして実際の行動(購入・申し込み・問い合わせなど)が発生する効果です。接触効果と心理効果が積み重なった結果として、最終的に数字として現れる成果といえます。

ターゲットは、「存在を知り」「内容を理解し」「必要性を感じた」タイミングで初めて行動に移ります。

そのため、売上効果だけを切り取って評価すると、広告の本来の役割を見誤る可能性があります。

売上効果は広告の最終目的である一方で、前段階の効果が適切に積み上がっているかを確認する視点も同時に重要です。

3.広告の種類

広告は大きく分けると、「オンライン広告」と「オフライン広告」の2種類に分類できます。
それぞれ特性や得意とする役割が異なるため、目的やターゲットに応じて使い分けることが重要です。

ここでは、代表的な広告の種類と特徴について解説します。

3-1.オンライン広告

オンライン広告とは、インターネット上の媒体に掲載される広告手法を指します。主にWebサイト、SNS、検索エンジン、メールなどを通じて配信される点が特徴です。

オンライン広告の最大の強みは、ユーザーの属性や行動データを活用できることにあります。年齢・性別・地域といった基本情報だけでなく、検索履歴や閲覧履歴、興味関心などをもとに、広告を届ける相手を細かく絞り込むことが可能です。

そのため、無駄な配信を抑えながら、見込み度の高いターゲットに効率よくアプローチできます。

3-2.オフライン広告

オフライン広告とは、インターネット以外の媒体を活用した広告手法を指します。主に紙媒体や放送メディア、リアルな接点を通じて情報を届ける点が特徴です。

オンライン広告と比べると、効果測定の即時性や細かなターゲティングは難しいものの、「広く認知を取る」「実体験を伴って訴求する」といった場面で力を発揮します。

オフライン広告は、目的に応じて大きくマス広告とセールスプロモーション広告に分けられます。

マス広告は、不特定多数に向けて一斉に情報を発信する広告手法です。代表的なものとして、テレビCM、ラジオCM、新聞広告、雑誌広告などがあります。

最大の特徴は、短期間で広範囲に認知を広げられる点です。

商品やサービスをまだ知らない層にも届きやすく、潜在的な顧客に存在を印象づける効果があります。

セールスプロモーション(SP)広告は、売上や来店といった具体的な行動を促すことを目的とした広告手法です。

代表的な手法には、電柱広告、新聞の折込チラシ、ダイレクトメール、講演会やイベントを活用した集客などがあります。

直接的に情報を届けられるため、購買意欲を高めやすく、短期的な売上につなげやすい点が強みです。

4.接触効果が見込めるプロモーション方法

接触効果とは、商品やサービスの存在を知ってもらい、認知を広げるための広告効果を指します。

ここでは、オンライン広告の「リスティング広告」「Web上のバナー広告」と、オフライン広告の「テレビCM」「電柱の広告」に分けて、接触効果の特徴と効果測定の考え方を紹介します。

4-1.リスティング広告

リスティング広告は、検索エンジン上でユーザーが入力したキーワードと関連して表示される広告です。

情報収集や比較検討の初期段階にいるユーザーと接触できるため、商材やサービスの存在を自然な形で認知してもらいやすい点が特徴です。

検索行動そのものがニーズの表れであるため、接触効果だけでなく、心理効果や次の行動への橋渡しにもつながりやすい広告手法といえます。

広告効果測定例

  • インプレッション数(広告が表示された回数)
  • クリック数(広告がクリックされた回数)
  • クリック率(表示回数に対するクリックの割合)
  • 広告経由のサイト訪問数

4-2.Web上のバナー広告

Web上のバナー広告は、Webサイトやアプリ内に画像や動画の形式で表示される広告です。
商材をまだ認知していない潜在層にもアプローチでき、視覚的な訴求によって印象に残りやすい点が強みです。

繰り返し広告に触れることで、商品名や企業名を記憶に残しやすく、接触効果を安定して積み上げることができます。

広告効果測定例

  • インプレッション数(広告が表示された回数)
  • クリック数(広告がクリックされた回数)
  • クリック率(表示回数に対するクリック割合)
  • 広告経由のサイト訪問数

4-3.テレビCM

テレビCMは、映像と音声を組み合わせて情報を届けるマス広告の代表的な手法です。
不特定多数に一斉に接触できるため、短期間で大規模な認知拡大を狙う際に効果を発揮します。

商品・サービスだけでなく、企業そのものの存在を印象づける効果も高く、ブランディングと接触効果を同時に狙える点が特徴です。

広告効果測定例

  • GRP(延べ視聴率をもとに算出される到達指標)
  • GAP(実際に画面を注視した割合を示す指標)
  • CM放映期間中の指名検索数の変化
  • 問い合わせ件数の増減

4-4.電柱の広告

電柱の広告は、街中の生活動線上に設置される屋外広告の一種です。
通勤・通学や買い物など、日常生活の中で繰り返し目に入るため、自然な形で認知を浸透させることができます。

直接的な効果測定は難しいものの、地域密着型のサービスや店舗ビジネスでは、接触効果を積み重ねやすい広告手法といえます。

広告効果測定例

  • 来店・利用者へのアンケートによる認知経路の把握
  • 電柱広告掲出エリアと来店エリアの重なり分析
  • 掲出期間前後での問い合わせ数の比較

5.心理的効果が見込めるプロモーション方法

心理的効果とは、消費者に対して商品やサービスへの好意的な印象を形成し、「もう少し詳しく知りたい」「信頼できそうだ」と感じてもらうための広告効果を指します。

ここでは、インフルエンサーによる広告、雑誌広告、イベント実施という代表的な手法について解説します。

5-1.インフルエンサーによる広告

インフルエンサー広告は、SNS上で影響力を持つ人物を起用し、その発信力や信頼関係を活用して商品やサービスを紹介する手法です。

フォロワーとの距離が近く、自然な形で好意的な印象を持ってもらいやすい点が特徴です。

特に、価値観やライフスタイルとの親和性が高い商材では、心理的効果を強く発揮します。

広告効果測定例

  • インプレッション数(投稿が表示された回数)
  • エンゲージメント数(いいね・コメント・シェアなどの反応)
  • エンゲージメント率(表示回数に対する反応割合)
  • 広告経由のサイト訪問数や購入数

5-2.雑誌の広告

雑誌広告は、特定のテーマや読者層を持つメディアに掲載される広告手法です。
信頼性の高い編集コンテンツと並んで掲載されることで、商品やサービスに対する安心感や品質イメージを醸成しやすい点が特徴です。

特にタイアップ広告では、記事形式で背景や使い方を丁寧に伝えられるため、読者の理解が深まり、心理的なハードルを下げる効果が期待できます。

広告効果測定例

  • 雑誌の発行部数をもとにした想定リーチ数
  • 読者アンケートによる印象・認知度の変化
  • QRコードや専用URL経由のアクセス数
  • タイアップ記事への反響件数

6.売上向上が見込めるプロモーション方法

売上向上を目的としたプロモーションは、商品やサービスに対する関心がすでに高まっている層へ、行動を促す直接的なアプローチを行う点が特徴です。

割引や限定性、即時性といった要素を組み合わせることで、購買の後押しがしやすく、短期間で効果が表れやすい手法といえます。

ここでは、SNS上でのクーポン発行、ラジオのインフォマーシャル広告、チラシ配布について解説します。

6-1.SNS上でクーポン発行

SNS上でクーポンを配布する方法は、購買意欲の高いユーザーに対して直接的に訴求できるプロモーション手法です。

フォローや友だち登録を条件にクーポンを提供することで、再来店やリピート購入につながりやすくなります。

特にLINEやInstagramなど、日常的に利用されるSNSとの相性が良く、即効性の高い施策です。

広告効果測定例

  • クーポン利用率
  • クーポン経由の売上金額
  • クーポン1枚あたりの売上
  • 新規顧客の再購入率(リピート率)

6-2.ラジオのインフォマーシャル広告

ラジオのインフォマーシャル広告は、通常のCMよりも長い放送枠を使い、商品説明や利用シーンを詳しく伝える広告手法です。

放送中に電話番号や申込方法を案内することで、放送直後の問い合わせや購入行動につながりやすい点が特徴です。

即時性を重視した売上獲得を狙う場合に有効といえます。

広告効果測定例

  • 放送後の問い合わせ件数
  • 初回売上回収率(MR)
  • 顧客獲得単価(CPO)
  • 放送時間帯別の反応数

6-3.チラシ

チラシは、地域や配布エリアを限定して直接情報を届けられるオフライン広告です。

特売情報や期間限定キャンペーンなど、明確なメリットを提示することで、来店や購入行動を促進しやすくなります。

購買意欲が比較的高い層に届きやすく、売上効果を狙った施策として活用されることが多い手法です。

広告効果測定例

  • 来店時アンケートによる流入経路確認
  • クーポン付きチラシの利用率
  • 配布エリアごとの売上変化
  • キャンペーン期間中の売上増減

7.広告効果を測定する際におさえておきたいポイント

広告効果を正しく把握するためには、数値を見るだけでなく、比較条件や周囲の環境を踏まえて分析する視点が欠かせません。

条件設定や外部要因を整理せずに数値だけを追うと、実際の広告効果を見誤る可能性があります。ここでは、広告効果測定において特に重要な3つのポイントを解説します。

7-1.広告の出稿前後の条件をそろえておく

広告効果測定では、出稿前と出稿後の数値を比較することが基本となりますが、その際はできる限り同じ条件で比較することが重要です。

測定期間の長さ、ターゲット層、配信エリア、曜日や時間帯などが異なると、広告以外の要因によって数値が変動してしまいます。完全に同一条件にすることが難しい場合でも、少なくとも分析対象となる条件は統一しておくことで、広告による影響を把握しやすくなります。

7-2.外的要因を考慮する

広告の効果は、広告そのものだけでなく、周囲の出来事や環境の変化によって左右されることがあります。

例えば、類似商品がテレビやSNSで話題になった結果、業界全体の注目度が高まり、自社商品の売上が伸びるケースもあります。この場合、売上増加のすべてを広告効果と判断すると、実態とは異なる評価になってしまいます。

広告出稿前後に発生したニュース、メディア露出、季節要因などを整理し、広告以外の影響がどの程度含まれているかを考慮することが重要です。

7-3.市場の動向も考慮する

広告効果を評価する際には、市場全体の流れや消費者行動の変化も踏まえる必要があります。

市場が縮小傾向にある分野では、広告によって認知が広がっても、売上に直結しにくい場合があります。反対に、成長市場では広告の影響が数値に表れやすいケースもあります。

市場動向を把握するためには、競合企業の動きや売上推移を確認したり、顧客アンケートを通じてニーズやトレンドを調査したりする方法が有効です。こうした情報を組み合わせることで、広告効果をより現実的に評価できます。

8.広告効果測定の4つの基本指標

まずは広告効果測定における4つの基本指標から見ていきましょう。

  • コンバージョン数(商品購入/資料請求)
  • CPA(CPR/CPO/獲得単価)
  • CTR(クリック率/開封率/反応率/反響率)
  • CVR(コンバージョン率/購入率/成約率)

8-1.コンバージョン数(商品購入/資料請求)

まず、基本指標を理解するうえで欠かせないのが「コンバージョン(CV)」という考え方です。

CVとは、広告の最終的な目的として設定した効果のことを指します。代表的な例としては、商品の購入、サービスの申込み、資料請求、問い合わせなどが挙げられます。
広告効果測定では、「どれだけCVを獲得できたか」が評価の起点となります。

CVは企業や施策ごとに自由に定義できます。 BtoCでは「購入」、BtoBでは「資料請求」や「問い合わせ」など、ビジネスモデルや目的に応じてCVの内容は異なります。

⇒ コンバージョンとは?マーケティングにおける意味や増やす方法を紹介

8-2.CPA(CPR/CPO/獲得単価)

2つめの基本指標は「CPA」です。

CPAは新規顧客の獲得単価のことですが、企業や業界によっては「CPR」「CPO」という言葉が使われることもあります。

略称 略す前の名称 意味 計算式
CPA

Cost Per Action または Cost Per Acquisition

購入・申込みなどの行動をした顧客1人あたりの獲得単価

広告費÷アクション件数

CPR

Cost Per Response

申込みなどの反応をした顧客1人あたりの獲得単価

広告費÷反応件数

CPO

Cost Per Order

購入者の1人あたりの獲得単価

広告費÷購入件数

どの言葉も、広告の目標としていた特定のアクション(購入や申込みなど)に至った新規顧客の1人あたりの獲得単価を指しています。

ここで計算例を見てみましょう。

▼ CPAの計算例

  • 広告費:100万円
  • 購入者数:300人
  • CPA:100万円 ÷ 300人=【3,333円】

CPAは新規顧客の獲得数に対する費用対効果を表す基本的な指標といえます。

CPAに関してより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

⇒ 広告におけるCPAとは?設定方法や改善のためのポイントを解説

8-3.CTR(クリック率/開封率)

3つめの基本指標は「CTR」です。

CTRは「Click Through Rate」の略でクリック率のことです。

広告に対する反応が「クリック」となるWeb広告では「CTR」という用語が使われますが、メールマガジンや紙のダイレクトメールの場合には「開封率」と呼ぶこともあります。

▼ CTRの計算例

  • クリック数:200回
  • インプレッション数:5,000回
  • CTR:200回 ÷ 5,000回=【4%】

CTRは、広告配信ターゲットの選定や広告クリエイティブの強さを評価するうえで有益な指標となります。

8-4.CVR(コンバージョン率/購入率/成約率)

4つめの基本指標は「CVR」です。

CVRは「Conversion Rate」の略で、コンバージョン(購入や申込みなど広告の目標とする最終アクション)に至った割合のことです。

どの数値を母数とするかは広告の種類など状況によって変わりますが、Web広告では「クリック数」や「ランディングページへのアクセス数」を母数としてCVRを算出するのが一般的です。

▼ CVRの計算例

  • クリック数:200回
  • 購入者数:10人
  • CVR:10人 ÷ 200回=【5%】

CVRは、オファーの魅力度やランディングページのクリエイティブの強さを評価するうえで有益な指標となります。

コンバージョン率やコンバージョンの意味は、以下の2つの記事で詳しく説明しています。ぜひチェックしてみてください。

⇒ コンバージョン率とは?意味や計算式から5つの改善策までまとめて解説

9.CVやCPAをはじめとする従来の指標だけでは真の成果が測れない理由

前章では広告効果測定の"基本のキ"ともいえる指標を4つ、ご紹介しました。

なかでも「CPA」は、従来の広告効果測定の絶対的な指標として扱われてきたといっても過言ではありません。

しかしながら、CPAをはじめとする従来の指標だけでは広告の"真の成果"が測れなくなっていることをご存じでしょうか。

真の成果を知るための具体的な指標は後述しますが、その前に"なぜ従来の指標だけでは不十分なのか"、その理由をお話しましょう。

9-1.理由1:1つの広告だけではコンバージョンしなくなっている

1つめの理由は「1つの広告だけではコンバージョンしなくなっている」からです。

その背景には、広告の主体がマスコミ媒体からインターネット媒体へと移り変わっていることが挙げられます。

かつては、広告といえば新聞・雑誌・ラジオ・テレビのマスコミ四媒体が主流でした。しかし現在では、インターネット広告が、マスコミ4媒体広告を抜き去ろうとしています。

データを見ると、以下のとおりです。

▼ 媒体別広告費(2020年)

出典:電通「2020年 日本の広告費」
マスコミ四媒体広告費

2兆2,536億円

インターネット広告費

2兆2,290億円

新聞・雑誌・ラジオ・テレビの広告と比較して、インターネット広告はユーザーの導線が複雑になりやすく、複数のインターネット広告に接触してから、最終的なコンバージョンに至るケースがあります。

従来のCPAやCTRの指標では、こういった現代のインターネット広告における実態を正しく把握できず、間違った意思決定の原因となります。最終的なコンバージョンに至る"前段階"のユーザー行動をまったく考慮できないためです。

9-2.理由2:従来のKPIだと利益ベースで抜け漏れがあり正しい評価ができない

2つめの理由は「従来のKPIだと利益ベースで抜け漏れがあり正しい評価ができない」からです。

"新規顧客獲得の広告に携わる担当者が陥りやすい罠"として、CPAの低さやコンバージョン数をKPIとして追い求めた結果、「サービスを認知するきっかけになった施策はなにか?」「会社に最終的に残る利益はどれだけか?」という点で正しく成果が評価できないケースが見られます。

広告実施直後に測定できるCPAやコンバージョン数で良い成績が出ると、一時的には成功と評価しがちですが、「利益ベース」で見ると、何年経っても投資した広告費を回収できず、最終的には赤字となっているケースが珍しくありません。

「最終的に赤字なのに気付けない」ことは、従来の基本指標だけで広告の効果測定をする大きなリスクといえます。

 

以上が、従来の基本指標だけで広告効果測定をしていては危険な理由となりますが、では具体的にどんな指標を採用すべきでしょうか。次章でご紹介しましょう。

10.真の成果を知る広告効果測定(1)Total CPA

従来の基本指標に加えて、真の成果を知るために取り入れたい広告効果測定が3つあります。

1つめは「Total CPA」です。

10-1.Total CPAとは

Total CPA(TCPA)とはイルグルムが開発した評価指標で、コンバージョン発生までに接触した広告を評価できる指標です。

Total CPA(再配分コンバージョン)

従来のCPAとの計算式の違いを見てみましょう。

▼ CPAとTotal CPAの計算式

指標 計算式
CPA

広告費÷コンバージョン件数

Total CPA(TCPA)

広告費÷再配分コンバージョン件数

ここで出てくる「再配分コンバージョン」とは、最終的なコンバージョンに至ったラストクリックの広告だけでなく、その前段階で接触している広告にコンバージョンを配分する手法です。

例えば、Aさんが「Twitter広告」「記事広告」「Yahoo!広告」「Google広告」の4つの広告に接触した結果、コンバージョンに至ったとします。

従来のCPAではラストクリックの「Google広告」にしかコンバージョン件数はカウントされませんが、Total CPAでは「1CV」のコンバージョン件数を4つの広告に「0.25CV」ずつ配分するのです。

再配分コンバージョン例

Total CPAの算出に使う「再配分コンバージョン件数」は、このようにユーザー単位で再配分したCVを合算した数値になります。

TCPA評価

10-2.Total CPAを見ると「広告の貢献度を加味した獲得コスト」がわかる

Total CPAを見ると何がわかるのかといえば「広告の貢献度を加味した獲得コスト」です。

前述のAさんの例でいえば、従来のCPAしか見ていなかったら、バナー・記事広告・Yahoo!はコンバージョンに貢献していないという判断になります。

つまり、SNS広告・記事広告・Yahoo!広告の成績を不当に低く評価し、逆にGoogle広告の貢献度は実体より高く評価するというミスが発生するのです。

このような評価ミスをなくし、広告の貢献度の実体がわかるのが、Total CPAの指標です。

10-3.Total CPAを測定するためにはアトリビューション分析が必要

Total CPAを測定するためには、アトリビューション分析という手法を利用します。

アトリビューション分析とは、ラストクリックより以前のクリック(アシストクリック)を測定しコンバージョンまでの寄与を可視化することです。

具体的には、アトリビューション分析が可能な「アドエビス(AD EBiS)」などの広告測定ツールを導入して分析を行います。

アトリビューション分析について詳しくは以下の記事で解説していますのでご覧ください。

⇒ アトリビューション分析とは?メリット・事例・実際のやり方を解説

11.真の成果を知る広告効果測定(2)ROAS

真の成果を知るために取り入れたい広告効果測定、2つめは「ROAS」を紹介しましょう。

11-1.ROASとは

ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費の回収率を示す指標です。日本語では「広告費用対効果」「広告費回収率」などと呼ばれます。

▼ ROASの計算式

  • ROAS=広告経由の売上高 ÷ 広告費

「広告経由の売上高」をどう定義するかは企業によって異なります。よく使われるのは「その広告で獲得した新規顧客の一定期間の累計売上高」を使った算出方法です。

例題で計算してみましょう。

▼ ROASの計算例

  • 広告費:100万円
  • 広告経由で獲得した新規顧客の1年間の累計売上高:80万円
  • ROAS:80万円 ÷ 100万円=【80%】

ROASは【100%】が、"ようやく広告費を売上高で回収できた"地点となります。

上記の計算例ではROAS=【80%】ですから、1年経ってもまだ広告費を回収できていないことがわかります。

以下の記事では、ROASについてより詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

⇒ 【広告効果測定】3つの基本指標と"真の成果"を知るための重要指標

11-2.ROASを見ると「広告の収益性」がわかる

ROASを見るとわかることは「広告の収益性」です。

"広告費という投資額に対し、いくら稼いだのか?"という収益の割合がROASで、ROASの数字が大きいほど収益性が高い広告であると評価できます。

企業にとって収益性が非常に重要であることはいうまでもありません。

にもかかわらず、新規顧客獲得を目標とした担当者の多くが、CPAなどの短期的指標にとらわれ、収益性を犠牲にするミスを犯していることは、先にも述べたとおりです。

「広告を実施した直後に見える成績が良ければよい」という考えは捨て、「最終的にどれだけの収益が上がっているのか」という視点を持ってください。

そのために、ROASをモニタリングしましょう。

12.真の成果を知る広告効果測定(3)LTV

真の成果を知るために取り入れたい広告効果測定、最後は「LTV」を紹介しましょう。

12-1.LTVとは

LTV(Life Time Value)とは、顧客生涯価値と訳され、ある顧客が生涯にわたる購買活動によって企業にもたらす利益を示す指標です。

例えば、広告を経由でAさんがあなたの会社の顧客となったとしましょう。Aさんの一生涯を通して、あなたの会社の商品を購入し、あなたの会社にもたらす利益が、LTVとなります。

ごく簡単にいえば、LTVが高い顧客ほど優良顧客で、企業の売上増加や安定的な売上に貢献してくれる良い顧客です。

12-2.LTVを見ると「獲得した新規顧客の質」がわかる

すでに広告運用を経験したことがある人なら、広告媒体によって、同じCPA・同じコンバージョン数であっても、"獲得できる新規顧客の質"が違うことにお気付きではないでしょうか。

例えば、以下のようなケースです。

  • ある特定キーワードのリスティング広告経由で獲得した顧客はリピート率が高い
  • 激安クーポン配布サイト経由で獲得した顧客は客単価が低い
  • 専門メディア経由で獲得した顧客は客単価が高い

こういったCPAやコンバージョン件数だけでは見えない、「獲得した新規顧客の質」を見極める指標として、LTVは有益です。

同じCPAの広告であれば、当然LTVが高い顧客を獲得できる広告のほうが、成果が高い広告と評価できます。

13.面倒な広告効果測定を簡単にするおすすめツール

ここまでの話をまとめると、広告効果測定はCPAをはじめとする基本指標だけでなく、

  • Total CPA(TCPA)
  • ROAS
  • LTV

もあわせて見ていくことが大切です。

具体的な運用は、ごく小規模な企業であればExcelを利用した手作業でのカウントでも不可能ではありません。

しかし、費用対効果という意味では、広告効果測定ツールの利用が圧倒的におすすめです。

なぜなら、人為的ミスの起きやすい手作業とは異なり精度の高い効果測定ができるからです。加えて、面倒な作業に人的リソースを割く必要がないので、広告戦略策定などのより高度な業務に集中できます。

広告効果測定ツールの業界ナンバーワンは「アドエビス」で、導入実績は1万件を突破しています。

中小企業から大手企業まで、幅広くご利用いただけますので、ご興味をお持ちの方は以下のリンクより資料をダウンロードしてご覧ください。

※2024年8月期_指定領域における市場調査 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構

14.まとめ

広告効果測定の4つの基本指標としては以下があります。

  • コンバージョン数(商品購入/資料請求)
  • CPA(CPR/CPO/獲得単価)
  • CTR(クリック率/開封率)
  • CVR(コンバージョン率/購入率/成約率)

ただし、CPAをはじめとする従来の指標だけでは真の成果が測れません。その理由は次のとおりです。

  • 1つの広告だけではコンバージョンしなくなっている
  • 最終的に企業に残る利益が測定できない

真の成果を知る広告効果測定として、以下の3つの指標が重要です。

  • Total CPA:「広告の貢献度を加味した獲得コスト」がわかる
  • ROAS:「広告の収益性」がわかる
  • LTV:「獲得した新規顧客の質」がわかる

表面的な"見掛け"の広告効果ではなく、企業に最終的に残る利益に直結する"真の成果"を把握することが重要です。

アドエビスなら、コンバージョン後のデータを外部システムと連携することで、「そのCVが実際に売上・成約につながっているか」まで可視化できます。

従来の指標だけでは追いきれなかった、広告の本当の貢献度を正確に把握し、業績改善に直結する広告運用を実現できるようになります。

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監修者

株式会社イルグルム
イルグルムは、データとテクノロジーで企業のマーケティング活動を支援するマーケティングテクノロジーカンパニーです。主力サービス「アドエビス」は広告効果測定ツール売上シェアNo.1を誇り、創業以来の理念「Impact On The World」の実現に向けて挑戦を続けています。

※2024年8月期_指定領域における市場調査(調査機関:日本マーケティングリサーチ機構)

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