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株式会社イーエムネットジャパン

新規ユーザーからの売上が1.5倍に!“見えない効果”を可視化し、媒体の役割を見直した広告改善プロセスとは

株式会社イーエムネットジャパン様

株式会社イーエムネットジャパン様

  • アパレル
  • 広告代理店・コンサルティング
  • データ計測精度の改善
  • ROI(費用対効果)・ROAS改善
  • 予算改善
  • 認知施策・間接効果
  • BtoC

イーエムネットジャパンについて

イーエムネットジャパンは、「クライアントと共に歩む」という企業理念のもと、広告主様のマーケティング課題を解決するために、デジタル広告を中心とした様々なサービスを提供しています。
多くの企業様と共に、効果的なデジタルマーケティング戦略を構築し、成功へと導くパートナーとしてご支援を行っております。

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クライアント様が抱えていた課題を教えてください

アパレルECのクライアント様において、デジタルマーケティングを活用して売上拡大を目指していたものの、次の2つの大きな課題に直面していました。

1. 新規ユーザー数の減少と売上の伸び悩み

ROAS(費用対効果)を重視して広告配信を行った結果、施策の反応がリピーター獲得に偏ってしまい、新規流入が大幅に減少。セッション数は前年比で約30%減となり、売上は一定水準を保っていたものの、新規ユーザーの減少は今後の成長や会員獲得の鈍化に直結するリスクを抱えていました。

2. 広告効果測定の不十分さ

媒体ごとにコンバージョンの定義や計測基準が異なっていたため、レポート上の成果と実際のコンバージョン数に乖離が生じ、どの広告が売上に貢献しているのかを正確に把握することが困難でした。

また、新規ユーザー減少への対策としてMeta広告を活用した潜在層向け施策にも取り組んでいましたが、比較検討フェーズで接触する広告は直接的なコンバージョンに結びつきにくく、間接効果の評価が大きな課題となっていました。ユーザーが複数のブラウザやデバイスをまたいで行動することで計測が分断されるケースも多く、分析の精度にも限界を感じていました。

クロスデバイス/ブラウザによるデータ分断イメージ図
クロスデバイス/ブラウザによるデータ分断イメージ図

アドエビスを導入していただいた決め手を教えてください

これらの課題に対して、アドエビスを導入することで以下のような解決が期待できました。

  • 実際の成果に近い、正確な効果測定の実現
  • クロスデバイス/ブラウザに対応したユーザー行動の可視化
  • 広告チャネルごとの“直接・間接”の貢献度を定量的に把握
  • 広告チャネル別の新規ユーザー流入状況の可視化

特にMeta広告については、「初回接触が成果に影響しているのではないか」という仮説があり、潜在層向け施策の効果をデータで検証できる点が導入の決め手となりました。

実際、ユーザーが複数のデバイスやブラウザをまたいで行動するケースが多く、従来の媒体管理画面やGA4では、こうした間接効果を含む広告の貢献度を正確に捉えるのが困難だったため、ユーザー行動をより正確に把握し、間接効果も含めて広告全体の貢献度を可視化できるアドエビスの導入を決定。「広告効果の全体像を見える化し、仮説をデータで検証していきましょう」とご提案し、最終的に導入をご決断いただきました。

アドエビス導入後、どのような変化がありましたか

今までは各広告媒体別に計測・集計を行っていた環境から、アドエビスの計測環境で各広告媒体を横断的に計測・集計を行うことで、重複コンバージョンの改善、広告チャネル、デバイスを横断したユーザーの流入経路の可視化などができるようになり、実際の成果に近いデータにて計測・分析が行えるようになりました。
具体的には、広告媒体間で重複して計測されていたコンバージョンが約40%排除され、より信頼性の高い数値が取得可能に。これまで見えにくかった広告の役割も明確になってきました。

なかでもMeta広告は、媒体管理画面上ではラストクリック(コンバージョン直前の接点)での貢献が大きく見えていましたが、実際には間接的な効果による貢献が中心であることが判明。一方で、Google広告のP-MAXキャンペーンがラストコンバージョンに大きく寄与していたことも、データから明らかになりました。
この結果を踏まえ、効果が限定的だった広告の予算を見直し、P-MAXへの予算配分の変更を実施。その結果、売上が向上し、指名検索に依存せずとも安定的に売上を確保できる運用体制が構築されました。

さらに、AI推定クロスデバイス分析機能を活用し、これまでユーザー動線の途中で分断されていたMeta広告の影響を可視化。分析の結果、Meta広告による初回接触が約35%増加し、さまざまな媒体でのコンバージョンの起点として機能していることが明らかになりました。
こうした分析を通じて、Meta広告は、ユーザーの行動を後押しする「間接効果」として大きな役割を果たしていたことがデータによって裏付けられました。

AI推定クロスデバイス分析機能によるデータ可視化イメージ図
AI推定クロスデバイス分析機能によるデータ可視化イメージ図

具体的にはアドエビスをどのようにご活用いただいたのでしょうか

Meta広告の潜在層向け施策が間接的に効果を発揮しているのではないかという仮説を検証するため、該当広告から初めて流入したユーザーが、どのくらいの時間をかけてコンバージョンに至るのかを分析しました。
結果として、初回流入から30分以内に即決するユーザーは全体の約10%にとどまり、多くのユーザーはコンバージョンまで1カ月ほど検討期間があり、その中で複数の接点を経ていることが判明。
この分析を受けて、潜在層向け施策の評価は短期間ではなく、一定期間モニタリングを行う方針に切り替えました。

キャンペーンと潜伏期間をモニタリング

また、施策を継続する中で自然検索数や検索広告経由の流入が増加していることが確認できたため、流入施策との相関性(初回接触と直接効果)を分析しました。
すると、Meta広告を起点に流入したユーザーの約20%が、Googleの自然検索や検索広告を経由してコンバージョンしていることが明らかになり、Meta広告の潜在層向け施策が新規ユーザー獲得に寄与している構造を、データに基づいて示すことができました。

Meta広告を起点に流入したユーザーの約20%が、Googleの自然検索や検索広告を経由してコンバージョン

加えて、新規ユーザー獲得の効率性を測るために新規会員登録コンバージョン地点での初回接触CPA(広告コスト ÷ 初回接触数)を算出したところ、Meta広告の潜在層向け施策は、コンバージョン目的キャンペーンと比べて初回接触CPAが約15%低く、より効率的に新規ユーザーを獲得できていることが判明。想定以上の成果が数値として裏付けられた点は、大きな発見となりました。

初回接触CPA(コスト÷初回接触数)のイメージ図
初回接触CPA(コスト÷初回接触数)のイメージ図

アドエビスでの分析の結果、どのような成果に繋がりましたか?

新規ユーザー獲得に強いチャネルを特定できたことで、根拠を持った予算配分が可能となり、自然検索や指名検索(企業名やブランド名を検索する行動)経由のコンバージョン数はアドエビス導入前と比べて約1.1倍になりました。
さらに、施策の最適化を重ねることで新規ユーザーからの売上も導入前と比較して約1.5倍に成長。最近では、クライアント様の売上成長に合わせて毎月広告費の増額へとつながっています。
正確な計測によって、より的確な判断と成果の最大化を実現できた事例となりました。

クライアント様の反応を教えてください

Meta広告による潜在層向け施策が検索ボリュームの増加につながり、その結果、コンバージョン数の伸びにも寄与した点は、クライアントから高く評価されました。
特に、これまで可視化が難しかった検索行動の変化をデータで把握できたことが、施策の有効性を裏付ける材料となり、ご納得いただける結果となりました。
また、Meta広告の間接効果が想定以上に大きかったことについては、「SNSだからこそ、移動中やテレビのスキマ時間に何度も接触できているのかもしれない。これまでと異なる訴求にも挑戦してみたいですね」と、次の施策につながる前向きな声もいただきました。
データを可視化できたことでクライアントと課題を共有でき、私たちも「バナーのパターンを増やしませんか」といったご提案がしやすくなりましたし、さまざまな施策で成功を重ねた結果、他の商材や媒体の運用もお任せいただける関係を築くことができております。

株式会社イーエムネットジャパン様

今後の展望を教えてください

今回のアドエビスの活用で、よりハイレベルな施策提案が実現しました。
今後はアドエビスからの施策立案スピードとクライアント様との意思決定スピードを早く行っていくことを念頭に、アドエビスの計測データを活用したダッシュボード化を推進して、施策の効果をより直感的にご理解いただけるよう情報提供することが目標です。

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営業統括本部 部長 見谷 亮平 様

営業統括本部 部長 見谷 亮平 様
営業・広告運用業務を経験後、広告媒体社とのリレーション・社内推進を行うメディア業務をリード。現在は広告のインハウス支援業務を担当。

営業統括本 マネージャー 清水 愛子 様

営業統括本部 マネージャー 清水 愛子 様
2017年入社。代理店事業部の広告運用担当としてアパレル、ウェディング、医療人材業界など幅広い業界を担当。現在は広告のインハウス支援業務を担当。

営業統括本部 野中 愛美 様

営業統括本部 野中 愛美 様
2019年入社。代理店事業部の広告運用担当としてアパレル業界を中心に担当。広告費2,000万規模の案件を中心に携わり、WEBマーケティング戦略の策定やクリエイティブPDCAなど幅広く担当。

営業統括本部 新野 航大

営業統括本部 新野 航大 様
2023年入社。小売業界から金融業界とBtoCを中心に業界問わず幅広く広告運用を担当。広告費50万-2000万/月の予算規模案件を担当し、様々な広告媒体を通してデジタルマーケティングの最適化を実施。

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