現在行っているプロモーション施策を教えてください。
KPIは応募完了を追っているが、採用から1カ月後に売上が発生する成果報酬型のビジネスモデルであるため、KGIについては「採用」と、その先の「在籍」までを追っている。

アドエビスを導入された当時、どのような課題を持たれていましたか?
大きく2つの課題がありました。
1つは組織で共通したデータがなかった点です。
複数のマーケティングツールを利用していて、ツールによって仕様が異なるため、メンバー間で同じ数字を追っているはずが、見ているデータが異なっていることがありました。
もう1つは、オンラインとオフラインの成果が紐づかなかった点です。
KPIの「応募完了」を追う文化が強く、「応募完了」以降の「採用」など、オフライン指標までを確認することが難しい状況でした。

統合されたデータをどのようにみられていますか?

例えばDailyサマリーでは、毎朝、チームメンバーで応募数の進捗確認として使用しています。応募数は、曜日によって変動があるため、現在の目標を曜日単位で設定し、前年の同月かつ同曜日にて比較したデータを可視化しています。
またメンバーが会社への貢献度に対しても意識が向くよう「期待採用数※」を置いています。前日に発生した応募から、どれぐらい採用される見込みがあるか、つまり、どれぐらい売り上げに寄与するかを可視化することで、会社への貢献度合いをいつでも確認できるようにしています。
※ 期待採用数:応募者の年齢、初めての応募なのか、複数回も応募しているユーザーなのかなど、応募者の属性によって採用率が大きく異なるため、獲得できた応募割合から「期待採用数」を算出している
その他にも、「応募者の属性(セグメント)×応募・採用状況」や、「掲載企業×セグメントの相関分析」を可視化しています。
アドエビス導入後、どのような変化がありましたか?

オンラインとオフラインのデータを統合したことで、問題を発見する工数が減り、組織で共通したデータを確認できるようになったので意思決定が速くなりました。
また施策のサービス全体への貢献度が分かったことで、よりROIの高い施策にリソース配分ができるようになり、メールマガジンやリターゲティング広告など、施策ベースでコントロールを行うようになりました。
この2つの変化により、売上成長率:前年比110%につなげることができ、強化したい特定の顧客層についても応募数が約140%に増加しています。